第3日ー1  雲の平〜水晶岳






薄明るくなる頃小屋を出発。
途中で朝食をとり、ガスの中を
祖父岳山頂を越えて岩苔乗越
まで来て一休み。


岩苔乗越は黒部川の
最源流。
南側、三俣蓮華の方向に
流れ始め、雲の平の台地
をぐるっと回り、途中で多く
の支流を合わせて、北に
向かう。

左;乗越から黒部源流を
見下ろす。
三俣蓮華はガスがかかり
山頂は見えない。



乗越から源流と逆方向に流れ
落ちているのが岩苔小谷。
雲の平の溶岩台地を回って
来た源流とやがて合流する。
秘境 高天原はこの谷の下流
にある。

右;岩苔小谷の先に薬師岳
が聳える。
ガスは徐々に薄れていく。
ワリモ岳山頂にて

寄り道をしてワリモ山頂に立った。鷲羽岳はまだ遠く写真を撮って引き返す。
ガスの間から槍ヶ岳が覗く。

ワリモ乗越付近はなだらかな起伏が続く。水晶小屋は前方の鞍部に見える。

ワリモ乗越から雲の平(左中間の台地)、右奥の薬師岳。

槍・穂高が姿を現した。ワリモ乗越から

この日一番の槍・穂高の眺望。ジャンダルムや西穂の峰々まで、はっきり指差せる。 (水晶小屋近くより)

水晶小屋近くより振り返る。左;鷲羽岳、右;ワリモ岳、そこから続くなだらかな縦走路。

ハイマツの中の雷鳥。後ろの山は鷲羽岳

水晶岳山頂にて。

山頂よりの眺望
好天に恵まれて、山頂からの360°の眺望を
堪能した。
水晶小屋脇に荷物を置いて空身で往復し、
1.5時間程余分な時間を費やしたが、登った
価値は充分すぎるくらいあった。

左;岩苔小谷を挟んで向き合う中間の稜線は、
  左端の岩苔乗越から右端の祖父岳に続く
  尾根。
  その先、黒部源流を挟んで三俣蓮華が穏
  やかな山容を見せている。
  尾根続きの双六岳は、ガスに隠れて見え
  ない。


中間の溶岩台地、雲の平の向こうに、黒部源流を挟んで、黒部五郎岳が聳える。

薬師岳が雄大な山容を見せている。

水晶岳とは尾根続きの赤牛岳。そのむこうに、ガスのかかった立山連峰、黒部湖も見える。

逆方向を見ると、眼下に水晶小屋からの登山路、その先右方向に今日辿ってきた縦走路、ワリモ岳、鷲羽岳、彼方に槍ヶ岳が聳える。